2009 |
03,13 |
«噂のアレが……»
ちょっと前にベストセラーとなった『嫌韓流』。
本屋で立ち読みしようと思ったけど何やかやでいつの間にかブームも過ぎてた。
今更敢えて読まなくても良いかな、と思っていたら、実家にあった。ていうか弟が買ってたw
展開がちょっと強引だったり絵的にアレなのが気になりますが、読み物として雑学として面白いです。
韓国と日本の分化や考え方の違いやあまり知られてない歴史を知るには良いんじゃないでしょうか。
……でもさ、私だってウリナラ主義の許容は到底出来ないけど、韓国が自国の文化を持たないっていうのは言い過ぎだと思うぞ。
中国の属国だろうが日本に併呑されようが、『チャングム』の世界とか見るとそれなりの文化を持ってるように見えるんだけど。
私は良く博物館とか行くけど、細工物なんかを見ていても日中韓ではやっぱり精度やセンスに違いがある。こういうのも文化って言えるんじゃないのかい?
持ち主の弟の高校でもブームになったようですが、この本の影響で韓国と聞くと反応してしまう人が増えたのだとか。流石にそれはどうよと思ったけど、まぁまだ高校生だし。そう言う時期もあるよね。
弟よ、この際『とて日』も買ってみないか。(笑
Gyaoの水滸伝、祝家壮編が始まりましたねぇ。
相変わらず迫力満点のアクションシーンですが、今回は時遷が良い!
闘いながらちゃっかり祝家壮の兵士から銭を掠め取ったりとか、いちいちコミカル。
扈三娘も登場しましたが、お高くとまった感じがまた良い。格好良いオネエサマだ。欒廷玉もなかなかの美人だ。
祝家壮名物赤提灯の描写もあったり、手裏剣なんかも飛んでる。扈三娘の二刀流と投げ縄の奮戦も格好良い!
それにしても祝彪を「鼻持ちならないのよ!」とか言いながら助けてあげちゃう三娘ちゃんって……。(笑
顧大嫂ファミリーも出てきたぜ!毛一族をやっつけるシーンはカットされてたけど……。orz
顧おばちゃんの剣幕の前に孫立さんタジタジ。(笑
正直ね、宋江の「誰が金印を押され誰が梁山で一生を全うしたいものか」とかいう言い方はちょっと気に入らなかったのですが、孫立の説得には効果的だったろうな。
囚われた秦明、王英、時遷の微妙に噛み合ってない口論も何か面白かった。
しかし、清風塞の時の花栄もだけどさ、何でお前等素手で檻をぶち破れるのに大人しく捕まってんのさ……。
最後の方に高唐州攻めが入ったんだけど、すんげーあっさり終わって残念。
そりゃCGフル活用でもしないと道術合戦は再現できないだろうけどさ……。orz
◆WEB拍手お返事
>つしま様
親知らずに限ったことではありませんが、出血は少ない方です。
昔うっかり指が半分千切れそうになったことがありますが、その時も怪我の割に出血が少なかったので医師に「手術がやりやすかった」と言われました。
出血が多いとお風呂も大変なんですね……。
基本的にゲーム下手なので、『天導』も『天命の誓い』もシステム面で敬遠して今までやったことがないのですが、水滸伝ということで気にはなっていたのです。
今度『アンサガ』と共に探してみます。
2009 |
01,30 |
«欲しい本の話»
これ。↓
『中国の科学と文明』ロバート・テンプル著 生山輝代翻訳/河出書房新社
本屋で立ち読みしてる時に見つけたんですが、地震計とか船舶やらの色々な発明が載ってて面白いです。
で、薬学部なんぞを専攻している手前、医学のページを見たら面白いことが載ってました。
昔の中国に予防接種ってあったんですね!
しかも痘瘡(俗に言う天然痘)ですよ。なんてこったい。
やり方は簡単。瘡=かさぶたをひっぺがして、そいつを布か何かで包んで鼻の穴に詰めるんですって。
ジェンナーがやったような種痘も一応あったようです。
あとですね、この本によれば尿からホルモン剤を作る技術が結構昔からあったようです。
生成方法は昇華法の他、サポニンなんかを加えて分離させる方法があったみたいです。
昇華法は炎の上で尿の入った甕だか壺だかをひっくり返して水分を飛ばすというもの。ステロイドホルモンがある程度熱に安定なのを利用した方法のようです。但し、水分を飛ばすだけなので効率的にはあまり良くなかった模様。
こうして得られたホルモン――多くは性ホルモンなんですが、生理不順等の性別特有の症状に使われたそうです。そんな訳で、精製に使う尿も男女で区別してたみたい。
この本4000円近くするので買おうかどうか躊躇してるんですが、ちょろっと中身見た感じでもかなり面白い。
悩む、悩むよぅ……。
◆WEB拍手お返事
>カンロ様
早速の反応ありがとうございます!
というか、本当にお待たせいたしました。(笑
柴進さんはそれなりに出番が多い人なので登場は後回しになってるんですよ。
2008 |
11,10 |
毒物の魔力―人間と毒と犯罪
ジン~アニメ精霊の守り人外伝~なんちゃって医学検証(武大の死因)のネタ探しのため、毒物学の本を漁っていた時に見つけた本です。
実際に起こった犯罪を例として挙げながら毒薬・毒物について語ってくれる本です。
LD50とかの専門用語もほいほい出てきますが、毒殺事件の記事なんかは読み物として面白いです。いやまぁ面白がっていい内容ではないんですけど。
風邪薬を使った殺人の話なんかもありました。使った量が半端ないとはいえ、その薬ってのが風邪薬の中ではあんまり効かないイブプロフェンだったのでちょっとびっくりです。
ものがたり史記アニメ版が終わったと思ったら何かこんなの出てますぞ、と。アニメの作画をしてる人が描いてます。
内容は……うーん。何て言えばいいんだろう。面白いことは面白い。が、原作至上主義な方には微妙かもしれない。
アニメではあんまり出番のなかったヒョクが案外可愛い奴だということが判明します。
でもなんかこう、想像力というか妄想力というか(笑)逞しいなぁと思います。ていうかどんだけジンが好きなんだろうかと。ジンの事を「『精霊の守り人』のニンキキャラクター」と紹介してるけど、どう考えてもアニメ版のジンは意図的にっつーか主に製作者側が大好きなんだろうがとツッコミたい。
いや、私も好きだけどな、ジン。(笑
陳舜臣作。「ものがたり水滸伝」の兄弟本でしょうか。
読んでない本が溜まっているので買っただけで未だ手を付けていませんが、きっとこれもサクサク読みやすいんだろうな、と信じてる。
そうそう、武大の死因の事ですが、前から胡散臭いとは思ってたけど調べる程に急性砒素中毒の線が怪しくなっていってます。
まず砒素中毒で出血はしない。血を吐くことはあろうが。
確かに砒素は骨に沈着はする。同定する時は大体爪とか髪の毛を使うけど、骨からも検出される。でもだからって骨に色がつくわけではないだろう。自然界に産出する砒素は黒かったりするが、それは不純物の所為だったり酸化したりしたからだ。体内に入った場合、多分硫黄と結合している可能性が高い。が、硫化砒素は一般的に黒でも紫でもなく赤~黄色系だ。紫は無いだろ紫は。
それに砒素は青酸カリなんかと比べるとかなり遅行性の毒なのであんなにあっさり死なない。(関連記事を探していて見つけたこちらのページは他にも色と面白いことが描いてあります。)
武松編を書く際は砒素中毒の実際の症状に合わせた描写・殺害法にするか、別の毒を探すとかしないとリアリティは出ないでしょうね。……ま、当分先の話ですけど。(早く書けよ)
2008 |
09,23 |
«盛大にもにょる»
ご都合主義とか設定がテキトーすぎるとか色々言われてますが私は概ね好きな作品です。
が。
現在本誌に載ってる短編(燕青の過去話)はちょっと許せなかった。
水滸伝の登場人物から一人か二人名前もらって付けるくらいならまだ良かったんですが、あれはちょっとやりすぎじゃないだろうか。
何で晁蓋があんなキャラになってるんだろう。
阮小五に至ってはあだ名まで拝借かい。
せめて綽名くらいは自分で考えろよと思うのだが。っていうか創作人としてのプライドは無いのかと小一時間(ry
名前の使われ方があまりに酷かったのがショックでこの話はまともに読めませんでした。orz
……こういうの、結構こたえるものですね。
取りあえず作者の中の燕青像がどんだけ美化されてるのか気になる。
まぁ後ろ向きな話ばかりなのもアレなので、最近読んだ良作の紹介。
「時砂の王」小川一水/早川文庫
幻想的な印象の表紙で手に取り、裏表紙の作品紹介読んで買いました。
まず、ジャンルは古代ものと見せかけてがっつりSFです。
簡単に言うとインベーダー=ETが現れて、それを倒すために奮闘する話です。
おもに主人公オーヴィルサイドとヒロイン卑弥呼サイドの2つの視点から語られます。
オーヴィルは未来の人間、卑弥呼は過去の人間。
面白いのはオーヴィルが過去に来た目的が未来に地球を滅ぼしたETを過去にさかのぼって倒す事ということ。
しかしETも過去にさかのぼる術を持っているので、オーヴィル達とETとの戦いはイタチごっこのような事になっています。
数え切れないほどに分枝した時間軸を上っては降り、それを繰り返すうちに邪馬台国が人類存続のための最後の砦となった、というところが物語の始まりです。
壮大なストーリーって結構ラストはいわゆる神エンドになりがちですが、この作品はラストまでしっかりしてて読み応えがあります。
機会とかが沢山出てくる訳ではないし、メインの舞台は邪馬台国なので、SFが苦手な人でも楽しめるんじゃないかなと思います。
「マーベラス・ツインズ」古龍 著・川合章子 訳/GAME CITY文庫
原題は「絶代双驕」。台湾の作家の作品だそうです。
私は知らなかったんですが、この作品ドラマ化等されている有名な作品のようですね。
これも表紙で買いました。だって藤田香(幻水Ⅴの人)なんだもの。
なかなか書店で見つからなくてまだ1巻しか読んでないので、まだ面白いのか面白くないのか判断を付けかねるのですが、読んでてわくわくする作品です。ので、これから読んでいこうと思います。
主人公のとんちと女心の踏みにじり方(笑)が半端ないです。何て罪な男だ、小魚児。
◆WEB拍手お返事
>つしまらい様
変更ありがとうございます!そして更にこちらにまで報告ありがとうございます。
おおぅ、武松がお好きですか。(笑
原作からものすごく遠ざかってしまったので何となく(武松ファンが怖いので)出すのを控えていたところもあるんですが、そう言って頂けるならもっと積極的に描こうかと思います。
水滸伝との出会いの書は陳瞬臣・手塚修監修の漫画『中国の歴史』。初恋の人は林冲ですが何か。
山田章博と田中芳樹とKOKIAが大好きです。
『幻想水滸伝』も大好きだけど水滸ネタが尽きてきたならいい加減名前だけ使うのやめて欲しいぞ。(´・ω・`)