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曇った鏡

黒曜苑 更新履歴兼日記
2024
04,25

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2009
05,26

今日は漢方の授業で慶應医学部の人がいらっしゃいました。
色んな方面に脱線しながら(笑)、臨床での漢方使用の現状なんかを話してくれました。
(脱線例:「解体新書」の杉田玄白の知られざる外道っぷりとかね。先生曰く、実は彼は金と名誉がお好きな人だったらしいw)

で、今回はその中から時事としてインフルエンザへの漢方使用についてご紹介しときましょう。
風邪もインフルもこの場ではいっしょくたに語らせて頂きます。
漢方は西洋医学と病気のとらえ方が違うのでウイルスの種類が違うとかあんまり関係ないのです。西洋医学では基本的に病名が分からないと何もできませんが、漢方は症状重視なので何の病気だろうと患者の症状さえ分かれば薬を処方できるのです。

風邪薬に効くと言われる漢方として有名な葛根湯かっこんとう
効き始めの風邪に効くとかいう話ですが、どっちかっていうと予防的に服用すると効果があるもののようです。
先生的には「今日ちょっと寒いな」「風邪……引くかもしんない」っていう微妙な時に飲んでおくものらしい。
感染する前から葛根湯を飲んでおくことによって免疫を活性化させてくれるそうな。ウイルスが入ってくる前から臨戦態勢を整えられるので、いざ感染したとしてもすぐに撃退してくれるので軽く済むし早く治るという訳。

補中益気湯ほちゅうえっきとうというのも予防的に服用することでインフルの炎症反応を抑える効果があるそうな。
インフルで何故に死亡にまで至るのかというと、ウイルスが脳まで達したりした場合の他、サイトカインストームが原因とも言われています。
サイトカインストームというのは直訳すれば「炎症反応の嵐」。ウイルスに対して免疫が戦ってくれるのは良いんですが、あまりにド派手に戦いすぎて体が参ってしまい、それが死に至る原因ではないかと見られています。
補中益気湯はそれを予防してくれるという訳。

さて、問題は発症してしまった時。
タミフルもリレンザも感染初期の初期でないと意味がないですよね。発症してからではもう遅い。こうなったら栄養取って暖かくして寝る以外手がありません。
ところでウイルスは基本的に熱に弱い。感染すると熱が出るのはそれをふまえての防御機構なんですね。なので無闇に解熱剤を飲むのはあまり宜しくない。
だが漢方ではここで助け船が出せたりする。熱が出てしまった場合は麻黄湯まおうとうが有効だそうな。
これについては詳しいメカニズムは語ってくれませんでしたが、結構いい効果が得られるのだそうです。
ただ、麻黄湯は実証体質者用の薬――発熱や頭痛などの割と激しい症状があって、まだ体力はあるという人用の薬。割と攻撃的な薬なので青白い顔して寝込んでいることの多いような、如何にも虚弱体質な人には飲ませちゃダメなんだって。

漢方薬は何種類かの生薬を組み合わせた配合剤ですが、その構成生薬にも色々属性があります。
体が元気な家に攻撃的な薬、気を補う薬、お腹の調子を整える薬、弱って冷たくなった体を温める薬……って感じ。症状に会わせてこの属性を組合せるのです。
いろんな属性を持った生薬をカードに例えるなら、漢方処方はデッキ。属性を上手く組み合わせることによって「対○○病のデッキ」が完成すると言うわけ。そして組合せ如何では一つで別の病気に対するデッキにもなりうる。

「なんちゃって医学検証」をやってる手前、この頃の漢方の授業が結構楽しいです。
西洋医学と比べると漢方の考え方は抽象的っつーかアバウトな感じなので、友達の中には「よく分からん」と言う人も多いのですが、うっかり水滸伝とか読んでるせいかな。そんなに詳しくはないとはいえ五行説とか陰陽とか割と身近な概念なのであんまり抵抗ないです。
実は以前から自宅に東洋医学系の本があるので独学で学ぼうとしたんですが、説明が難しくて理解に苦しみ半ば放棄してました。が、幸い大学の講義では先生とテキストが割と説明上手いので本当に助かりました。

で、折角漢方を勉強し始めた手前。
「なんちゃって~」の方も漢方の考え方も取り入れつつやっていこうかなと思います。そして今まで書いたのも大幅改定したいなぁと。
「水滸伝をカガクする」でも書きましたが、漢方と中医は別物なのでちょっとアレですが。
そして「水滸伝をカガクする」で科学的根拠がないものは全部却下って方針を宣言してましたが、ちょっと考えを改めようかと思っております。広い視点でものを見た方がより良い検証が出来るんじゃないかな、とね。


≪AKABOSHIネタバレ≫

冒頭から翠蓮が戴宗に縛られたまま引きられています。(←こう書いてあったw)
翠蓮の偽”替天行道”プレイが知れ渡っていて彼女の身が危ない。そこで戴宗が仲間と落ち合う所まで連れて行かねばならないらしい。
……と、伝書鳩で連絡があったらしいのだが、現在そのハトは戴宗に美味しく頂かれております。

伝令替わりの鳩食うとか。ダメだろそれ。

翠蓮を引きるのが疲れた戴宗は翠蓮を馬替わりにしようとしたりとか、相変わらずの外道っぷり。

……やっぱり私この主人公好かんわ。

まぁそれは兎も角、目の前に見覚えのない関所が現れる。
何と一晩で作られたらしい。んなアホな。(笑
関所には商人の父娘がおり、妙に細長い都頭と押し問答をしている。

都頭「通行料として積み荷の半分と娘を置いていくであります。妓楼に行けば少しは金になるであります」

どこの山賊だ貴様。

そんな押し問答を横目に押し通る戴宗。

「俺は俺の道を行く」

何だそりゃ。

都頭「通行料を置いて行くであります」
戴宗「じゃあコイツで」
都頭「誰」
戴宗「母親」
都頭&兵士「嘘ぉっ!?
戴宗「老い先短い命だ。じゃあな母さん」
翠蓮「どんな親不孝息子ですかそれ!ていうか私13歳なんですけど!」

まあ結局都頭は通そうとしない上に「伏魔之剣」を触られてプッツンした戴宗、「伏魔之剣」を巨大化させて関所破壊。

翠蓮「むちゃくちゃだこの人!」

ホントだね。

この間何かあった気がするけど忘れた。
兎も角都頭の方もプッツンしたらしく、何故か自分の部下の兵士をバッサリした挙句朴刀二刀流で戴宗にバトルを挑む。
曰く「朴刀は本来二刀流。(腕が長い)私が使えばリーチは2倍!」

……武器辞典からの引用丸出し感が漂ってるなーとか思ってしまうのは私が意地悪なんだろうか。

だがしかし都頭の攻撃は全然あたらない。そらお前、戴宗だからね!素早さならSランクだろーよ。
早くも押され始めた都頭。

都頭「私の父はエリートでありましてェェ!!」
戴宗「まさかアンタさぁ、俺に権力通用すると思ってんのォ?」

……という訳で、征伐完了。
やられた都頭に商人父娘の荷馬車をひかせています。もちろん戴宗と翠蓮も荷馬車の上。

戴宗「アンタ何やってんの」
都頭「アンタが馬になれって言ったんじゃん!!」
戴宗「馬は4足歩行だよなァ」

うん、外道だね。
流石に耐えられなくなった都頭、遂に逃亡。

が、都頭の眼前に破壊された村(っぽいもの)。そして禅杖持った巨漢。
ろっちーですね。分かります。

翠蓮出てるのに何でろっちーいないのかと思ってたら漸く出てきたか。

ろっちーのデコピン一発で吹っ飛ばされる都頭。

ろっちー「戴宗ォォォォォオオオオオ」

何かお怒りですけど戴宗さん。ってとこで次回へ続く。



えーと、まぁ。
相変わらず主人公好かんけど、ろっちー出てきたから良っかぁ☆
それにしても今回ろっちー以外原作の要素全然出てこなかったな。つまらん。

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女性
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1985/08/16
職業:
大学院生
趣味:
絵描き、漫画・ゲーム
自己紹介:
今春から大学院生&ペーパー薬剤師。
水滸伝との出会いの書は陳瞬臣・手塚修監修の漫画『中国の歴史』。初恋の人は林冲ですが何か。
山田章博と田中芳樹とKOKIAが大好きです。
『幻想水滸伝』も大好きだけど水滸ネタが尽きてきたならいい加減名前だけ使うのやめて欲しいぞ。(´・ω・`)
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