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曇った鏡

黒曜苑 更新履歴兼日記
2025
03,13

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2009
02,01

本日ニュース(報道ステーションだったかな?)で興味を持った事があったのでちょっくら語ってみようと思います。
伝統薬業者の特集です。

製薬会社が大量生産して薬局に溢れかえってるお薬の他に、昔から子々孫々に継がれてきた伝統あるお薬ってありますよね。大体丸薬や煎じ薬みたいな生薬系のお薬です。
これらを総称して伝統薬というんですが、現在現在存亡の危機にあると。

何故か。
薬事法の改正で薬の販売は対面販売――要するに、「ありとあらゆる薬は薬剤師を通して買え、通販ももちろん駄目!」……という事になるからです。
伝統薬の顧客は比較的高年で、昔からお世話になっている、親が使っているから使っているとかいう、経験的に愛用している方が多いようです。勿論数もそんなには多くない。
したがって、伝統薬業者の収入の殆どは通信販売によるものなのだそうです。当然、薬事法の改正で通販を法的に規制されたら伝統薬業者は廃業の危機に立たされるわけです。

因みに、伝統薬の事を差し置いても私もこの法案には反対。
薬局数が少ない過疎地域の人や、障害があって薬を買いに行くのが困難な人たちにとって薬の通信販売は生命線ですから。
自力で薬局に行けなかったら死ねとでも?

一方、サリドマイド事件みたいな薬害被害者の方々はこの法案を支持しています。薬に関する十分な情報提供がされなかったために起こった事件ですから。
そもそもこの法案は、こういった薬害を出さない為にも薬剤師みたいな専門家のアドバイスをきちんと受けて薬を使ってもらうためのものなんですよね。
OK、趣旨はわかる。趣旨は大いに賛成だ。
そしてインターネットでも何だかよく分からん薬が溢れかえっていて、消費者が安易に手を出しやすい。これは大いに問題だと私も思う。そういうのの抑止力が欲しいのもわかる。

余談。
携帯版の方にも「ウン十キロ激やせ云々」とかうたってるいかがわし過ぎて突っ込む気も起きない広告見ますよね。
言っときますが本当にそんな危ない薬が一般用医薬品として厚労省の認可を受けられる訳ないので手ェ出さないで下さいね。怪しげな薬使ってアクシデント起こそうが、誰も助けてなんかくれませんよ。
重大な副作用を起こした場合、救済するシステム(医薬品副作用被害救済制度)もありますが、ちゃんとした医薬品をちゃんとした使い方で使わなければ保障は受けられません。

さて話をもどそう。
そんなこんなで確かに問題はあるけど、現在進行形で薬の通販が命綱だって人を見捨てて良いかって言ったらそれはないでしょ。絶対に駄目でしょ。
サリドマイド事件とかはともかくとして、ネット上の薬の氾濫に付随する色々ついてはある程度は消費者の責任もあると思う。
消費者一人一人が気をつければ絶対にある程度は防げるんだから、そこは教育の問題だと思うの。消費者意識の教育。そして何より薬のもつ危険性の教育。

伝統薬業者の方も言ってたけど、何も対面販売だけがコミュニケーションツールじゃないんだからさ。
因みにニュースの中で伝統薬業者の方は電話で顧客の話を聞いてカルテまで作って、よく相談した上でお薬を渡してる方がいらっしゃいました。情報提供、してることにならないんですかこれ。
因みに因みに伝統薬について情報提供できる薬剤師はそうそういないと思いますよ。伝統薬どころか生薬ですらかなり怪しいですよ。
まぁその対策に生薬の授業が私たちのカリキュラムに入ってるんでしょうが、基本的に漢方みたいな経験的医療はそういう研究室を専攻しない限り薬学部で大した知識は得られませんよ。(ツムラのお膝元の岐阜薬科とかは違うかもしれないけど)

……そういう現状もあるので、こういう伝統を維持持って薬を扱っている方々を販売者として認定することは出来ないんでしょうか。
或いは富山の薬売りよろしく配置販売にすれば良いの?どうなの?
いずれにしろ、情報提供者になれないからその販売形態を潰しちゃえって言うのはやっぱり何か違うと思う。潰すんじゃなくて、視野を広げて別の方法を考えようよ。

それにしても「伝統薬が廃業に追い込まれるのは仕方ない?」ときかれて厚労省の人が否定しなかった……つーか思いっきり肯定してた風なのには流石に腹立った。
マスコミの編集による効果だと思いたいが、特にカットも何も入ってなかった気が。orz

正直言って私は伝統薬の科学的根拠とかは半信半疑です。どっちかっていうと漢方薬と同じで、経験的にそれが効くと分かっているから有効なお薬、くらいのイメージ。だから自分自身が積極的に使うことはないと思う。
でも、薬だって立派に文化の一部だと思うし、伝統工芸とかと同列に保護していくべきだと思うんですよ。
だって西洋の医学を本格的に導入する前は確実に日本人の健康を支えてきたものの筈なんですから。
全国伝統医薬連絡協議会」は医療分野の重要な財産だと主張をしてますが、私は大賛成です。

それにですね、これは私の私見ですが、伝統薬はもしかしたら新薬鉱山かもしれないんですよ。
今書いてる「武松の瘧」の検証の中でも触れてるんですが、今漢方薬が注目を浴びてるんです。
実際いま最も有効なマラリア治療薬のひとつ、アーテミシニン(製品名アリネート)は生薬由来の薬です。
うちの大学の先生が話してくれたんですが、「林沖の火傷」で紹介した紫雲膏も医療、美容などの観点で注目を浴びているんだそうな。
日本の伝統薬の中にも新薬のヒントが隠されていたっておかしくないじゃないですか。何でみすみすその可能性を潰すかな。

伝統薬だけに限ったことじゃないけど、とにかく日本て国はどうしてこう、自国の文化を大切にしないのかなぁ。
無くなってから後で嘆いたってもう遅いのにさ。

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2009
01,30
今、ちょっと気になってる本があります。
これ。↓

『中国の科学と文明』ロバート・テンプル著 生山輝代翻訳/河出書房新社

本屋で立ち読みしてる時に見つけたんですが、地震計とか船舶やらの色々な発明が載ってて面白いです。
で、薬学部なんぞを専攻している手前、医学のページを見たら面白いことが載ってました。

昔の中国に予防接種ってあったんですね!

しかも痘瘡(俗に言う天然痘)ですよ。なんてこったい。
やり方は簡単。瘡=かさぶたをひっぺがして、そいつを布か何かで包んで鼻の穴に詰めるんですって。
ジェンナーがやったような種痘も一応あったようです。

あとですね、この本によれば尿からホルモン剤を作る技術が結構昔からあったようです。
生成方法は昇華法の他、サポニンなんかを加えて分離させる方法があったみたいです。
昇華法は炎の上で尿の入った甕だか壺だかをひっくり返して水分を飛ばすというもの。ステロイドホルモンがある程度熱に安定なのを利用した方法のようです。但し、水分を飛ばすだけなので効率的にはあまり良くなかった模様。
こうして得られたホルモン――多くは性ホルモンなんですが、生理不順等の性別特有の症状に使われたそうです。そんな訳で、精製に使う尿も男女で区別してたみたい。

この本4000円近くするので買おうかどうか躊躇してるんですが、ちょろっと中身見た感じでもかなり面白い。
悩む、悩むよぅ……。


◆WEB拍手お返事

>カンロ様
早速の反応ありがとうございます!
というか、本当にお待たせいたしました。(笑
柴進さんはそれなりに出番が多い人なので登場は後回しになってるんですよ。
2009
01,30
【リンク】の説明文を変えました。
いや、今迄の(現携帯版と同様)だとあまりに散文的すぎる気がしてあまり好きではなかったのです。
そこで主観的ではあるんですが、「ここが見どころだ!」と思うところを紹介してみたつもりです。
因みに携帯版については文字数の関係でこのままです。

ジャンル変更を理由に[Souto's Library]様のリンクを剝させて頂きました。
以前にも湊途様に三国志方面にジャンルが変わるので剝しても構わないと伺っていたのですが、その頃は創作三国志もありましたのでリンクを継続させて頂いてました。が、近頃『三国志大戦』が中心になってきたようなので大変しのびないのですが剝させて頂きます。
湊途様、今までお付き合い下さりありがとうございました。m(_ _)m

その他、完全片思いサイト様で[ススヤシキ]様が閉鎖されていたようなのでリンクを削除させて頂きました。


序でに『なんちゃって医学検証』で文字サイズや文字色がおかしなところがちょこちょこあったのに気づいたのでその辺直しときました。別のPCで確認した時は異常なかったのに、何でだ?
あ、近日中に「武将の瘧」をアップできそうです。まだ不安なところがあるのでもうちょっと色々調べておりますが。
ちょうど授業でマラリア治療薬にちょっと振れたこともあり、自分としては結構気合入った感じかな?
2009
01,29
【水滸物語】に『星降る』第9回「滄州」をアップしました。

えー、たったこんだけの量にどんだけ時間かけてんだって話ですよね。(^^;
今回の林冲サイドの話と、第10回に予定している雪蘭・裴宣サイドのお話は同時進行の話でして、どっちを先に書くべきか、一つの回で一度に語るべきかにするか分割するかでずっと悩んでたんです。
で、まぁ、結局分割することにしました。
私の愛してやまない林冲編は、出来るだけ丁寧に書きたいので。

とか言いながら文章的には何か色々納得いかないままのアップであります。
何か最初のころに比べると寧ろ文章力落ちてないか?と思います。
退化するって、それってどうなの自分。

然しながら。
一応小説の書き方を研究してる支援サイトとかもたまーに覗いてはいるんですが、別にプロを目指す訳じゃなし、どっかの出版社の目にとまってデビューしようとかいった野望がある訳じゃなし、大体私は物書き以前に絵描きである。
所詮は自己満足ですがな。(´∀`)アハ八ノヽ/ \

……という訳で、あくまでマイペースに。自分から批評を貰って文章力を上げようとかいった積極的な文章力アップを試みたりとかは今までもこれからもきっとしない。
出来るだけ読みやすい文章になるように、自分なりに心掛けてはいるつもりだけどね。

あ、でも支援サイトの記事は色々と参考になりますよ。私がよく覗いているのは[ライトノベル作法研究所]様。
読み物、書評としても面白いので、興味のある方はどぞ。
2009
01,28
試験結果。

全・合・格*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!

私やったよママン。
テストの神様を召還できたよ!

……いや、あながち神降ろしってのはなかなかどうして的を得た発言だと思いませんか。
試験中ってちょっと普段とは比べ物にならない集中力とテンションの高さを発揮できるじゃないですか。
あれは一種のトランス状態といっても過言じゃありませんね。

ともかく、そんなこんなで再試験がなくなったので試験ある人たちよりも一足先に春休みに入れます。
やったネ!

取りあえず実家に帰る日が早まったので頼まれた買い物に行かなくては。
実家にWiiが来たので「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」と、WiLLのペンケース

WiLLのペンケースは机の上に立てられるので場所を取りません。それが気に入ったらしく、母者と弟者にねだられました。その代わり容量は少ないけど。

私の筆箱の中身はシャーペン、カラーペン、カラーマーカーを2本ずつ+ボールペン、消しゴム、油性マーカー、修正液。
シャーペンはPILOTの0.5。丈夫で幅を取らなくて書き味も良いのが気に入ってます。2本のうち1本はHB、1本はBが入ってます。普段はHB、絵を描くときはBを使用してます。
カラーペンはHybridの赤と青、カラーマーカーは蛍COATの山吹色と茶色。蛍光色の色がマニアックなのは、蛍光色が目に痛くて好きになれないからです。
ボールペンと消しゴムについては特にこだわりなし。ボールペンは見た目が鉛筆そっくりで面白いという理由でAUTO-PENCIL使ってます。
油性マーカーは本当はあってもなくても良いんだけど、実験する時に時々必要だから何となく持ち歩いてるだけ。

私はよくペンケースの中身が少ないといわれますが、少ないですかね?自分では普通だと思うんだけどな。
逆に友人にやたら大きなペンケースに大量のカラーペン・マーカーを入れてる人がいるけど、あんなに沢山どうやって使い分けるんだろう……?

春休みは春休みで友達と旅行に行く予定が持ち上がってます。
候補地は伊勢コースと大阪・高野山コース。一泊二日か二泊三日あたりの予定。
当初は熊野古道コースも考えてたんだけど、ツアーでもないと交通面で色々大変なので泣く泣く却下となりました。
レンタカーとか無理だよ。おいらペーパードライバーだもん。
でも熊野は私の「いつかは絶対行きたい日本の聖地」ナンバー1なので、いつか個人的に行こう。勿論ツアーで。(笑

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39
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性別:
女性
誕生日:
1985/08/16
職業:
大学院生
趣味:
絵描き、漫画・ゲーム
自己紹介:
今春から大学院生&ペーパー薬剤師。
水滸伝との出会いの書は陳瞬臣・手塚修監修の漫画『中国の歴史』。初恋の人は林冲ですが何か。
山田章博と田中芳樹とKOKIAが大好きです。
『幻想水滸伝』も大好きだけど水滸ネタが尽きてきたならいい加減名前だけ使うのやめて欲しいぞ。(´・ω・`)
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