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曇った鏡

黒曜苑 更新履歴兼日記
2024
04,25

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2009
03,16
昨日、母者とおデートして参りました。
午前中は横浜でお買い物、午後は江戸東京博物館でやってる「薩摩焼~パリと篤姫を魅了した伝統の美」展に行って参りました。

c123a775.jpg横浜には来る度に通っている中国服のお店があります。
チャイナドレスは勿論、チャイニズムなブラウスやコートなども売っています。
チャイナドレスというと安っぽい下品な色合いのものが多いように思えますが、探せばこのお店みたいな結婚式などフォーマルな席でも着ていける、上品なデザインのものもあるのです。
今回の戦利品はこちらのベストとコート。
ベストは普通に可愛いのでさておき、コートはちょっと派手だし若者向けにはあまり見えないんですが、実際に着てみると可愛い。可愛いと言っても大人っぽい可愛さですが。短めの丈ですが、おしりを隠してくれるので体のラインが綺麗に見えます。
ところでこのお店、カウンターに店長さんと麻生総理など各界有名人のツーショットが多数飾られてるのが気になる。
外観は地味だけど、実はVIPPERなお店、なのかな……。

c73d2841.jpgもう一つ、重慶飯店……の、売店。レストランではなく、月餅とか売ってる土産物屋の方です。
月餅も美味しいんですが、私のお目当ては番餅(バンピン)。
あんこは甘すぎずしっとり滑らかで、上に乗ってる胡桃との相性ばっちり。生地もチーズ粉を練り込んでいるためか風味豊か。
もうね、これ食べたら他の物食べられないというくらい(゚д゚)ウマー。
横浜中華街へ行ったらこれを買わずして如何する!
あ、月餅はパイナップルやココナッツあたりがお勧め。パイナップルはあっさりしているし、ココナッツは甘くなくて食感が美味し。


さて薩摩焼。
結論から言うと「見なきゃ損」レベルです。すっげぇ面白い。

えー、まず薩摩焼には分かりやすい方向性という物はないです。チラシだけ見ると白くて繊細な装飾が施された焼き物って印象を抱くでしょうが――。

まず展示室入って一番最初にあるのは西洋風の壺なので、「薩摩焼=西洋かぶれ」という印象を抱くかも知れない。
が、その後ろにあるのは豪華な金彩と色彩で彩られた白焼き。ここだけ見れば「薩摩焼=白地に豪華な文様」。
だが次のブースに行くとワビサビ系のオンパレード。しかもなんか微妙にアクが強い。このあたり、「薩摩焼=渋くて重厚」って感じ。

その後は白薩摩と黒薩摩を集めたコーナー。白薩摩は最初の方に出ていたものでやはり綺麗な装飾が施されています。若干派手さは抑え気味?一方の黒薩摩はさっきのワビサビ……っていうより、あくの強さに拍車がかかってる。(笑
蛇の鱗っぽいモロモロした模様だったり、ガマガエルの体表みたいな凸凹ぼってりした物だったり、ただでさえ肉厚なのに、更にガラス細工のアップリケよろしく龍などを象ったものがベタベタ貼ってあったり。
あと、取っての形がキノコの形してるとか、発想が面白いよね。

白薩摩はなんと言っても絵付けや彫刻の精巧。
あまりに細かすぎて虫眼鏡で拡大しないと見えない……っていうか、拡大しても見切れない。(笑
鳥を描けば羽毛の和毛の一本一本に至るまで、花を描けば繊維の一本一本に至るまで描き尽くしてる。これを作った人の集中力を想像すると、実は頭かしいんじゃないだろうかとか失礼なことを思ってしまうほど。

白薩摩と黒薩摩って、人間で例えると白薩摩=絶世の美女、黒薩摩=ガチムチなボディビルダーって感じ。
実際、白薩摩は特権階級の物だったみたいですね。庶民用の黒薩摩が精巧さとは太極を成しているのはその所為かと。
とはいえ発想の豊かさに於いてはどっちも比肩しないよな……。

あ、篤姫所蔵の品々も勿論ありましたよ。
文鎮とか動物や人を象ったちっちゃい小物とか。勿論いずれも白薩摩。
意外と派手ではない。シンプル且つ上品な豪華さっていうのかな。
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2008
12,08
東郷青児美術館の丸紅コレクション展、汐留ミュージアムのARTS AND展、出光美術館の陶磁の東西交流展に行って参りました!
いやぁ、強行軍。(笑

【丸紅創業150周年記念「丸紅コレクション展」】 in損保ジャパン 東郷青児美術館
昔の着物やら図案やら絵画やらが沢山ありました。

着物好きなので着物&肝の図案ブースは特に大喜びで見ていました。
初めて見る柄ゆきもあって、着物の柄の勉強にもなりました。
やっぱ日本凄いよ良い仕事してるよ!
それにしてもアレですね、こういうの古典的な柄ゆきが理想である私としては近頃の着物は頂けない。非常に頂けない。振袖のくせに小袖や浴衣にしか見えない柄を使うとは何たることだ。
……なーんて思っちゃうのは派手もの好きな母の影響でしょうか。

目玉の展示品であるボッチチェリの「美しきモネッタ」は美術誌等で見慣れているせいか実はあんまり感慨はなかった……。
寧ろルノワールの「イオカステ」とか小磯良平の「横向き裸婦」とかの方が好きだなぁ。もうね、裸婦像の肉付きの良さが絶妙でね、こうムラムラっと……って私はどこのエロオヤジだ。

この展覧会は以前「ものがたり史記」を買った時に割引券が栞としてついてきたので知りました
本屋さんも嬉しいことしてくれるよねぇ。

【アーツ・アンド・クラフツ≪イギリス・アメリカ≫】 inパナソニック電工 汐留ミュージアム
一言でいえばデザイン展かな?アールヌーボーの布地のデザインや家具を展示してます。
アールヌーボーも家具も好きな私にはたまりません。
中には妙に和風な家具もあったり。やっぱり欧米人はジャポニズム好きなんだろうか。

チケット買ったらティーラウンジのドリンク半額券が付いてきた。ので、見た後はコーヒーブレイク。
新宿から(途中野暮用で品川によりつつ)新橋までの移動は電車使ってるとは言え何気に疲れます。
それにしても汐留(シオサイト)のせいで辿り着くまで大いに迷ったよ!あそこもう訳分からん。あれが出来るまでは迷ったことなんてなかったのに。

【陶磁の東西交流】 in出光美術館
タイトル通り、東西の国で造られた陶磁器の展覧会です。
製造国は主に日本・中国・ヨーロッパ。ヨーロッパ諸国が日本・中国に発注したもの、または日本・中国のものに似せてヨーロッパで焼きなおしたものが展示されています。
各国で焼きなおすたびにその国独特のアレンジが加わっていってるんで比べると非常に面白いです。それがプラスのアレンジであればいいんですけど、ときには文明の違いによる不幸な……っていうかぶっちゃけ面白い事故も時折起きています。

例えば縁側に人物が佇んでいる絵付け。
これは日本→ヨーロッパの作品なんですが、ヨーロッパは日本の縁側の概念または構図が理解できなかったらしく、縁側が何だかよくわからない枠になっている。

或いはケンタウロスの絵付け。これはヨーロッパ→日本。
日本人はケンタウロスなんて知らないから「上半身が人で下半身が馬の英雄」と説明したところ、出来上がったものは何と山海経にでも出てきそうな化け物。しかも顔は水滸伝の挿絵にありそうなモッサリしたトラヒゲ&太鼓腹なおっさんである。(笑
「思わずこれは酷い」と呟いてしまう珍品でございました。
私個人は好きだけど、これを発注して受け取った人がどんなリアクションとったのか気になる。

因みに後に行った2つの展覧会は東郷青児美術館に張ってあったポスターで知りました。最近電車内や大学の展覧会の宣伝ポスターをあまり見かけくかったせいか、今日まで知らなかったのです。かといって来週以降はテストで忙しそうだったので今日以外行く機会がない。
……という訳で強行軍だけど今日中に全部回ることにしました。
私もしょっちゅう美術館のHPのぞいてる訳じゃないし、もうちょい積極的に宣伝してくれないかなぁ。



◆WEB拍手お返事

>カンロ様

ぐはぁっ!見事に釣られてしまった。
く、くそう、やりやがりましたねカンロ様……!(笑

いやでも、女性観、男性観の違いって比べてみるとなかなか面白いものがあると思いますよ。

例えば水滸伝とか三国志なんかの世界の男にとって一番大事なのは義理とか忠誠とか。
本文中にはそんな描写は一切ないけど、現実の女はそういう男に対して「私と訳の分からない小難しい大義とどっちが大事なの!」と言ってみちゃう。(この時代的にそんな発言権あるかどうか疑問だが現代の女性なら言いそう)
男、「いやお前は大事だけどさ。でもそれって比べること自体おかしいだろ」だって価値をおくベクトルが違うんです。比べられる対象じゃないんです。
女、理解できずに「どうおかしいのよ!意味分かんない!アンタなんてサイテー!」とファビョる。だって私が一番だと思われたい。言ってほしい。
男うんざり。男だって女のそんな考え方は理解不能だ。だからお前は大事なんだってば。でもベクトルが違うんだ!ていうか何故コイツは俺の考え方を理解しようとしない?
それに男としては例え難しくて分からなくても「アナタのことを信じて付いてくワ!」という展開が理想じゃなーい?

……うわぁ、自分で考えてて実際にすんげーありそうだ。(てかよく聞くパターン)


そういえば北方水滸の読者の皆様、馬桂の離反の原因って極端にいえばこんな感じじゃなかったでしたっけ?
「女一人救えずのに何が革命か」といった感じの発言があったと記憶してるのですが。
2008
11,14

2代目[黒曜苑]でも紹介したことあったような気がするけど初めて描いた漫画の紹介&野望(?)。
って言っても当時私は小学六年生、原本はとうの昔に失われており、ストーリーの細かいところもよく覚えてません。
原本も原本で、コマ割りの何たるかすら理解していなかった頃なのでコピー用紙にマジックで縦横4本ずつ線を引いて出来た16マスに書き込んでいた。


主な登場人物

主人公:名前忘れた。武士の出の娘だが切支丹。四郎の母に面差しが似ている。
天草四郎:本名益田四郎時貞、洗礼名ジェロニモ。島原の乱の首領。
徳川家光:言わずと知れた三代将軍。島原の乱平定を松平定信に命じる。
松平定信:老中。島原の乱鎮圧のため天草へ進軍。

ストーリー

時は関ヶ原の戦いから37年後。
弾圧を受けていた切支丹が奇跡を操る少年・天草四郎を柱に一揆を起こす。
天草四郎に命を救われた主人公はその縁で島原の乱に参戦することになる。
どういう経緯だったかは綺麗に忘れたが(というか多分このあたりマトモに作ってない)主人公と四郎は恋仲になる。
戦況は悪化の一途をたどり、一揆軍は後退し続けついに原城に立て籠る。必死の抵抗も空しく松平定信率いる幕府軍の前に敗れ、四郎は討ち死にする。
しかし戦勝に浸る幕府軍の前に討ち取った筈の四郎が正体を引き連れ再び現れ、油断している幕府軍に奇襲をかけてきた。
ゲリラ隊は一矢報いたが所詮は多勢に無勢、結局全滅する。松平定信は二人目の四郎を生捕るが、その正体は四郎に扮した主人公であった。
四郎の最後の策も尽き、主人公は四郎の首級の前で自害する。

もしかしなくても最後のやつは三国志の「死せる孔明生ける仲達を走らす」がモデルです。そしてこのネタを使いたかったがためにこの漫画を描いた。
いま読み返したところで世にも恐ろしい黒歴史が広がっていそうなので原本が無くなっていて心底良かったですが、アイディア自体は自分でもそんなに悪くないんじゃないかと思ってるのでいつか描き直せたら良いなぁと思っています。
(その時は「ジェロニモ」というタイトルにしようと思ってる)

因みにこの漫画、当時の担任の先生に見せたところ「火の鳥みたいだ」というコメントを貰いました。
……えっと、『火の鳥』にこれと同じシナリオの話って何かありましたっけ。全部読んだことあると思うんですが心当たりがなくて。


これを描きあげた直後くらいにもうひとつ、描いた物があります。タイトルは忘れた。


ストーリー

魔王が降臨し、勇者一行が魔王打倒の旅へ出る。
仲間を集め、行く手を阻む魔王の手下を倒し、ついには魔王を倒し、平和を取り戻す。

……こう書くと至極マトモつーか普通そうなんですが、内容は超ギャグファンタジーです。当時の私は神懸かっていたとしか思えない程のテンション高い代物です。
キャラ紹介を見て頂けばきっと分かってくださると信じてる。

主な登場人物

スカイ:勇者。黙っていれば所謂RPGの勇者って感じ。とにかくバカ。弱点は金と権力と女。駄目だコイツ、早くなんとかしないと。
アース:魔獣使い。スカイの実弟だが兄に似ず賢い少年。お兄ちゃんがお母さんのお腹にまるっと忘れてきた脳みそをしっかり受け継いできたようだ。もともとパーティの実質的な司令官だったが、ポン子ちゃんを配下にしてからはきっと彼が最強の人物。
メイリ:格闘娘。スカイの幼馴染。普段は常識人だがイケメンを前にすると妄想の権化と化す。
ポン子ちゃん:ツギハギだらけのアライグマ(の縫い包み)。もとは愛らしい縫いぐるみだったが虐げられた恨みで化け物になった。無限に膨らむほお袋を持ち、どんなものでも一瞬で飲み込む。因みに胃袋はブラックホールにつながっている。ボスだろうがなんだろうが何でも一口で飲み込んでしまうという、チートもいいとこなキャラクター。後にアースの使い魔となる。
イシマエル:敵方の妖精さん。魔獣をけしかけようとしてうっかりポン子ちゃんを召喚し、何でか逆に一飲みにされる。
アパルト:イケメン原始人。魔王によって時空を超えて飛ばされてきた。後にメイリの彼氏、もといお守役となる。
ナウシカ:くのいち。通常の忍術のほか虫を使う。魔王に魔法をかけられて男にされ操られていた。風の谷の人とは関係ない。顔は似てるという設定。
ターニャ:ネコ娘。敵方の忍者城の城主(中身はナウシカ)の部下で忍者城の案内人。
女王:スカイ達に魔王討伐を命じる。メーテル似。スケスケ&露出の激しい色々問題のある服を着ている。
魔王:聞いて見て字の通り。本来は魂だけの存在だが女王の婚約者に乗り移っている。そういえばどうやって倒されたんだっけ。

……なかなかカオスでしょ?
因みに魔王との戦いになった途端シリアスに切り替わるんですが、「これまでのテンションが可笑しいせいで最早シリアスシーン自体がギャグにしか見えない」と読者第1号の友人がのたまっておりました。
ずっとギャグのターンの時に突然シリアスを持ってくるとカオスが練成できるようです。

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プロフィール
HN:
年齢:
38
HP:
性別:
女性
誕生日:
1985/08/16
職業:
大学院生
趣味:
絵描き、漫画・ゲーム
自己紹介:
今春から大学院生&ペーパー薬剤師。
水滸伝との出会いの書は陳瞬臣・手塚修監修の漫画『中国の歴史』。初恋の人は林冲ですが何か。
山田章博と田中芳樹とKOKIAが大好きです。
『幻想水滸伝』も大好きだけど水滸ネタが尽きてきたならいい加減名前だけ使うのやめて欲しいぞ。(´・ω・`)
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