2008 |
10,02 |
本日薬の基材の講義がありました。基材ってのは薬の成分を染み込ませるというか、混ぜ込んでいるというか、とにかくお薬の実体部分のことです。
基材は成分的には薬の殆んどを占めてる上に、基材の性質いかんでは薬効や副作用に影響することもあるのでこれについても勉強します。
で、坐剤の基材についての話もあったんですが、基材の代表に、チョコとかに入っているカカオ脂があります。理由は体温で溶けるから。
さてこのカカオ脂、急に冷やすと過冷却が起こって「結晶多形」っていう、本来とは異なる結晶形を作るんですって。結晶多形では融点や溶解度に違いが出ます。
チョコレート作る時に温度管理をしっかりしてないと酷いことになるって聞いたことがあるけど、もしかしてそれってこの結晶多形が原因じゃない?
何かこういう身近な謎が解けたりすると勉強って楽しい。例えそれが成績に直結しなくても。orz
あと、軟膏基材についてもお話がありましたのでこっちも楽しく聞いてました。[なんちゃって医学検証]で紫雲膏についてちょこっと触れてるんですが、これについて新ネタがゲットできないかと思いまして。
……まぁ、実際には大して披露できるような話はなかったんですけど、実際に軟膏を調剤する方法やら保存方法の注意やらの話もあったので、今書いてる第9回(書いてますとも、遅筆でも!)に活かせたら良いなーと思ってます。
因みに紫雲膏の基材は蜜蝋です。現在では漢方はともかく化学的にに合成して製する一般用医薬品には使われてない。
因みに因みに主要作用をもつ紫根=ムラサキの採取地って河北あたりらしいから薛っちゃんも手に入れられたんじゃないかなーと思う。季節はちょうど今頃。
自生する植物だし、万葉集にも詠まれてたくらい歴史の古い植物だからそんなに珍しい植物じゃない筈なのに、日本でお目にかかったことないなーと思ってたら、今は開発の影響で絶滅危惧種だったのね……。orz
水滸伝の時代はどうだったのかしら?今でも薬用の紫根は中国から輸入してるみたいだから大丈夫だとは思うけど。
あと、蜜蝋と豚脂は珍しいもんじゃないから良いとして、もう一つの材料のトウキは手に入れるのが若干難しい気がしないでもない。まぁトウキは主作用の成分でも基材でもないし、第一紫雲膏それ自体を出そうとは思ってないから別に良いんだけど。
◆WEB拍手お返事
>つしま様
その通りです!っていうか早速バレたー!(笑
因みに燕青と呼延灼がラインナップに入ってるのはT氏訳のこの人の物語に出ているからです。
実は水滸伝だけを呼んでいた時は燕青ってそれほど好きではなかったんですが、この物語を読んでから大好きになりました。
◆ニコニコ動画
坐剤の話が出たので淑女(誰が?)にあるまじきアレな曲の紹介でも。(笑
※お食事中の方は絶対に見ないでください。後悔しても知りません。(要反転)
【MIDIアニメ】うんこの旋律 ~ The melody of UNKO ~ 【オリジナル曲】
弟からのタレコミ。発想が凄すぎるよね!何気に良い曲なのがなんとも言えないやり場のないモヤッと感を醸し出してると思う。
水滸伝との出会いの書は陳瞬臣・手塚修監修の漫画『中国の歴史』。初恋の人は林冲ですが何か。
山田章博と田中芳樹とKOKIAが大好きです。
『幻想水滸伝』も大好きだけど水滸ネタが尽きてきたならいい加減名前だけ使うのやめて欲しいぞ。(´・ω・`)