«五條天神社にお参りしてきました»

お久しぶりです。
いや本当にお久しぶりです。

11月に卒論を提出し、ポスター発表による卒論発表も無事終えました。
研究室旅行にも行ったし、あとは勉強して卒業試験と国家試験に合格すれば晴れて卒業＆薬剤師の卵から薬剤師に＆院生生活スタート！
ただ、母の病状が悪化してしまいました。詳細は暗い話なので続きのページに隔離しときます。

……というわけで、気休めなんですけど医薬祖神を祀っているという五條天神社にお参りしてきました。
ここ、薬局や製薬関係の業者さんが毎年参拝に来る神社なんですって。
母も薬剤師、私も薬学生、色んな意味で御利益ありそうだなーと思って。
ちょっと前にも、定期の関係でアクセスしやすい弟に、お守り購入とお参りをしてもらってたんですが、やっぱり自分でも参拝しておきたくて今日行ってきました。
折角なので祈祷も依頼してみましたよ。
正直痛い出費だったけど、私にとっては一種の精神安定剤みたいなものなのでよしとします。('ー`)

因みに医薬祖神の正体は大国主神みたいです。
そう言えば古事記で傷ついた因幡の白ウサギを治療したり、自分が兄弟に殺されて薬で蘇ったりと、医薬関係のイベントの多い神様ですね。

この神社を知ったのは研究室の後輩が私たち卒論生全員にここのお守り（合格祈願）をプレゼントしてくれたからなんです。彼には本当に感謝ですね。
彼の他にも手作りのお守りをくれた後輩もいます。
いやあ～本当に良い後輩に恵まれたなあ、私たち。

 

以前にも書きましたが母は乳がんと診断され闘病生活を送ってました。

乳がんの薬物治療は主にホルモン剤か分子標的薬と呼ばれる薬を使います。いずれもよくある抗癌剤に比べると比較的副作用は軽いです。
が、母の場合これらの薬が効かない癌なので、痛み、痺れ、冷え、味覚障害、脱毛etc.といった副作用の強烈な抗癌剤で治療を行ってました。
この薬はよく効いてがんは小さくなっていったんですが、副作用で体力をごっそりと奪い取られてしまうので目に見えて痩せていってしまいました。
髪も、本当に頭皮が丸見えになるまで抜け落ちてしまったのでカツラを購入しなければなりませんでした。
（そしてこのカツラがまた意外に高いんだ……高いだけあって凄く綺麗なカツラですけどねｗ）

が、元々肝臓の機能があまり良くないこともあってこの薬は使えなくて、別の薬で治療することに。
……母が肝臓悪くしたのはストレスからくる自己免疫性肝炎がきっかけみたいです。
これについては私も散々苦労かけたので責任感じてます。
一方で、もう一つのストレス要因が祖母。いわゆる嫁姑のアレです。なものでこの頃祖母のこと考えるだけで腹が立つようになってしまいました。
人のこと言えない立場とはいえやっぱり自分の母を追い込んだ要因は憎いです。自分含めてだけど。

それにしても肝臓や腎臓の機能が悪いと薬の選択肢が大幅に狭くなるので病気すると本当に、本当に大変です。あと糖尿病とか骨粗鬆症とかもそうか。
と言うわけで皆さん、日頃から自分の臓器を労ってあげてください。
特に肝臓・腎臓・膵臓は壊すと本当にシャレになりません。

で。

今月末に手術を控えていたんですが、どうも血液検査の結果が思わしくない。
手術のため抗癌剤を暫く絶っていたにも拘わらず血小板数と白血球数が低い。
おまけにB細胞(リンパ球の一種)が増えている。

……悪性リンパ腫疑惑、浮上。

確定的な検査結果が出てないので本当にこの病名であってるのかどうかは不明ですが、様子がおかしいのには変わりない。
限りなく黒に近いグレー状態です。

乳がんに加えて血液疾患なんてダブルパンチなんてのは予想してなかったので、気丈な母も流石に落ち込んでしまいました。
なまじ薬剤師で知識もある上に臨床経験まであるものだから、何処までも現実的に受け止めてしまったんでしょうね。
予想以上に自分が長くないであろうことを知ったらそうなるのは無理もないんですが、気持ちが沈んでいると免疫力も落ち込むと言われているので、まあ、色んな意味で心配です。

手術は延期かと思われたのですが、結局予定通り行うこととなるようです。
血小板数が足りないので血小板輸血をおこなうそうです。

とうに腹を括ったつもりでいた私も流石にこの展開には狼狽えてしまって、それで先の五條天神社参拝へと繋がったというわけですｗ

……本当は進学なんてとっとと諦めて今すぐにでも就活すべきなのかなあとも思うんですが、母自身が「行け」と行ってくれている以上は行かせて貰おうと思います。
で、意地でもいいとこ就職して、ガンガン稼いで私が母の代わりに弟を支えなきゃなあと思います。
この辺はブラコン魂から母が元気だった頃からうすぼんやりと考えてはいたんですが、まさか限りなく現実味を帯びてくる事になろうとは。
本当、人生何があるか分かりませんね。