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曇った鏡

黒曜苑 更新履歴兼日記
2024
04,26

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2009
11,02
※初めに言っておきますが、私はアンチ『AKABOSHI』です。良いことは書きません。ご了承ください。



ジャンプで連載してた『AKABOSHI-異聞水滸伝-』がついに打ち切りです!
いやー、意外と長かったですね。

そんな訳でまとめと大反省会(という名の唯のグチ)と参りましょうかw

主な登場人物
戴宗 義賊「替天行道」メンバー。巨大な剣を持ち、火を操る。恐ろしく不愉快な少年。
翠蓮 戴宗に連れ回されている少女。後に「替天行道」に加入。
林冲 八十万禁軍師範補佐。王進の養い子。王進命。
王進 八十万禁軍師範。「替天行道」から上に立つ者として引き抜きを狙われる。
関勝 禁軍将軍。関羽の霊を呼び出し憑依合体(笑)できる。
宋江 義賊「替天行道」の首領。表向きはお上品な役人。
高毬 宋国の実感を握る異形の者。
王倫 梁山泊の首領。妖術を使う。
晁蓋 東渓村の保正。梁中書の生辰鋼の事を知って強奪計画を提唱。
呉用 東渓村の寺子屋の先生。晁蓋に巻き込まれ生辰鋼強奪計画に加担。

あらすじ
時は北宋(ry 廃れた世を義賊「替天行道」が世を騒がせていた。
任務の途中で翠蓮を救った戴宗は「替天行道」に次なる命を受けて王進引き抜きに向かう。
王進は頑なに引き抜きを拒むが、王進を疎む高毬から関勝が派遣される。
戴宗は林冲と共闘し、何とか王進を逃がすことに成功。そのまま林冲を伴い「替天行道」の仮の本部で宋江に対面。そこでかねてから「替天行道」に憧れていた翠蓮は見習いとして一員となる。
戴宗は林冲と宋江の命令(林冲の場合は依頼)で「替天行道」の拠点とすべく梁山泊奪取に向かう。
二人は梁山泊への潜入に成功するが、首領は朝廷と密通し、栄職と引き換えに反骨の精神を持つ部下たちを売ろうとしていた。朝廷から引き込んだ異能の刺客達によって蹂躙される梁山泊。
彼らとの戦いの中で戴宗は刺客達と同じ異能「星の力」に目覚める。
刺客達を撃退し、追って行く途中で仲間とはぐれた戴宗は養父の仇である高毬と再開。先頭に持ち込むが完敗し、水中に投げ出されてしまう。
一方東渓村では村長の晁蓋が呉用らと共に生辰鋼強奪計画を画策していた。その時彼らの元に戴宗が流れ着き、晁蓋の計画は実行に近づいた。
※各話の詳細は「AKABOSHI」でブログ内検索すると出てきます。興味ある方はどぞ。

全話のあらすじでこんなもんかぁー。いや本当に内容無かったなー。
戴宗が主人公なのに李逵も顔見せで終了。勿論武十回も無い。ハハw

「水滸モノだから」と最後まで読んできたものとして正直な感想を言っても良いかい?

やっと終わってくれて清々してます。

関勝登場あたりから私の中でこの作品は水滸伝の二次創作の中で黒歴史認定されてます。
水滸伝ファンの中じゃ賛否両論激しい北方水滸や幻想水滸伝の否じゃない。あれらは水滸伝としては私もいろいろ思うところはあるけど、作品としてはとても良いものだと思うの。
それがこのAKABOSHIには微塵も感じられないんですよね。

同じジャンプで中国古典をモチーフにした作品に『ドラゴンボール』と『封神演義』があるし、あの辺も原典とはかなりかけ離れたものになってしまってるけど、あそこら辺は作者の個性に食われてる代物だからこのへんも同列に語っちゃ駄目です。

「原作レイプ」って言葉あるけど、これぞまさにそうだと思う。
まず読者を楽しませる気があるのかどうか疑問。全てが自己満足。
キャラクターを掘り下げもせずに大量投入してるし原典知らない人は絶対大混乱してるだろう。
そのくせ無意味に視点移動を多用するわ、画面にメリハリは無いわ、視覚的にも非常に分かりにくい。
シナリオ面では折角原作があるのに見せ場を生かそうとしてない。というかツボが分かってると思えない。林冲加入の話にしたってもうちょっとやりようがあるんじゃないかと。
歴史物を取り扱う上で必要な最低限の常識も欠けてると思う。国の人間が「義賊」とか言っちゃうとか。何濤の刺青の件とか。関羽雲長とか。エトセトラエトセトラ。

それより何より何が気に食わないって、キャラクターが不快。
特に主人公。
特に主人公。
特に主人公。(大事なことのなので3回言いました)
何なんですかね、あの死んだ魚のような目は。あの不愉快な言動は。
無意味に女の子虐げたりとか伝令代わりの鳩食うとか。アレは捻くれてるんじゃなくてただのDQNだってば。格好良くも何ともないどころか共感も持てない。
他にも林冲がお人形さんみたいとか、関勝が小物臭プンプンするとかも大分絶望しましたが。
その他のキャラにしてもどっかで見たような感じのキャラばっか。記号化されてるって言うんですか。薄っぺらくて生身の人間て感じしないのよね。悪役になるとそれがもっとひどくて、ただキモいだけと。

あと個人的にあのセンスのないなんちゃってカガクな必殺技の数々には大分イラッとしました。
命名のセンスも無いと思うし、無理に「ジャンプっぽく」せんで良いからいっそ純粋に殴り合ってれば良いのにって何度も思った。(けど多分この作者殺陣描くの苦手そう)


……あらかた言いたいことは言った気がしますけれど。いやもうそれにしても文句しか出て来ないってどうなの。
打ち切りになったことだし、死者に鞭打つのもこの位で勘弁してやるかな。

最後に申し訳程度にですが、お疲れ様でした。
最後まで好きになってあげることが出来なかったのは私としても非常に残念です。

≪AKABOSHIネタバレ感想(最終回)≫

今回いつにもまして訳分からんことになってるので、分かる範囲で描写していくよー。

全力で高毬に斬りかかる戴宗。しかし高毬のデコピン一発で吹っ飛ばされてしまった。
この際、戴宗の攻撃の余波で高毬につき従っていた宿星軍全滅。
そう言えば前にも禁軍兵士1000人を一瞬で吹き飛ばしてましたっけ戴宗さん。
高毬の従者曰く星の力の暴走らしいけど、それにしたってどんだけチートだよ。
吹っ飛ばされた戴宗は池だか河だかに落ちたらしく、水中で意識を失った。(で、にゃんこ先生が頑張って牽引してた)

従者「しかしせっかく集めた宿星が……」
高毬「なーに、宿星は別の誰かに宿っただけだし、また探せばいいだけのことだよ」
高衙内?「パパ嬉しそうだね」
高毬「実に良い感じに育ってくれた。憎しみに染まった赤い炎。すごく欲しい」

忘れたけど大体こんな感じの気色悪いこと抜かしておりました。
ねえ、何でこの作者の描く悪役ってこんな変態ばっかなの?

そして宿主が死ぬと別の誰かに乗り移るって設定。
どう見ても27の真の紋章(特に罰の紋章)です。本当にありがとうございました。

前にも「星の力ってティアクライスかよw」とか述べたことありますけど、水滸伝関連作品という狭い世界の中でこんだけ既視感を覚えるってどうなの。
そもそもこの作者が漫画描くにあたって読んだ水滸モノって一体何よ。北方水滸と幻水は絶対入ってそうな気がしてならない。(いずれも作品としては名作だが水滸伝としては大変な問題作)

その頃の梁山泊。
戴宗が落っこちた方角から爆音が聞こえたため、林冲達は空を見上げ何が起こったのかといぶかしむ。
その時その辺に転がっている宿星軍の死体から光が飛び出し、そのうちの一つが翠蓮に吸い込まれていった。

翠蓮「なっ何これ!?私死んじゃうんでしょうか?」
扈三娘達「さー」

冷てーなオイ。翠蓮ちゃん涙目なってんのに。
ろっちー曰く地獣星が翠蓮に宿ったらしい。

ちょw皇甫端はリストラですかwww

林冲はろっちーに宿星について訊くが、「いずれボス(宋江)の口から語られるだろう」とその場は濁された。
この後に宋江が出てた気がするけど忘れた。

場面変わって東渓村。久しぶりの晁蓋編。
水滸伝を知らない大概の読者(大していないだろうけど)は既に忘れ去ってるんじゃないだろうか。
呉用が生辰鋼強奪計画の説明をしているが一番やる気がないのは言い出しっぺの晁蓋。
安道全がやらないといっているので七星が集まらないのが気に入らないらしい。

更に場面変わって大名府。
商人に偽装して運搬すると言うので梁中書が本当に大丈夫なのかと気を揉んでいる。
ここで楊志登場。頭悪そうな兄ちゃんです。因みに痣の位置は右の顔半分。

楊志「大丈夫な訳ないだろ!こんだけの財宝だ、絶対に強い奴が狙ってくる!楽しみだ」
梁中書「何のために貴様を雇ったと思ってるー!!」

……。何かもう突っ込む気も起きんわ。

次、史家村。これまたえらい久し振りな王進編。
王進ママの体調が回復したとかで暇乞いをしようとした王進だが、史進の姿が見えない。時遷曰くどっかに出かけてるらしい。
で、その史進だが、王進の手配書を見て愕然としている。

で、あとどういう順番だったか忘れたけど未登場のキャラがわんさか出てきた。

まず燕青と盧俊義。
盧俊義の店で盗んだか何だかしたらしい男たちが燕青に伸されている。
燕青はポニーテールの可愛らしい顔したお兄さん。盧俊義は何かこう……形容しづらいんだけど、とりあえずメタボ体型で思いっきり平和ボケしてる感じ。
主従っつーか手のかかる動物か何かと、その世話係って感じ。

李逵。
黒い肌で筋骨隆々でヒゲ。何でか鎖で繋がれている。

あと武松と思しき男と他何名か出てきたけど、名前も出てないしよく分からん。

で、再び戴宗主観に戻る。
意識を回復した戴宗の視界に入ってきたのは東渓村の晁蓋御一行。

晁蓋「おはよう。……よし、決めた。こいつを7人の中に入れてやる」

知人の小五が「お前戴宗じゃないか!」とか言って寄ってくる。
戴宗、空を見上げて一言。

「笑えねぇ」


―――完―――


ま、確かに脇に「ご愛読ありがとうございました!天野先生の次回作をお楽しみに!」とか書いてあったら笑えませんよねー。
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女性
誕生日:
1985/08/16
職業:
大学院生
趣味:
絵描き、漫画・ゲーム
自己紹介:
今春から大学院生&ペーパー薬剤師。
水滸伝との出会いの書は陳瞬臣・手塚修監修の漫画『中国の歴史』。初恋の人は林冲ですが何か。
山田章博と田中芳樹とKOKIAが大好きです。
『幻想水滸伝』も大好きだけど水滸ネタが尽きてきたならいい加減名前だけ使うのやめて欲しいぞ。(´・ω・`)
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