2010 |
02,28 |
«犯人はトルエン?»
前にも申しましたが、私は現在医薬品化学講座(医薬品の元となり得る物質をつくっては活性を調べる研究室)に配属され現在合成実験の真っ最中です。
具体的にはフラーレンという物質に色んな物をくっつけた化合物(誘導体)を作っています。
フラーレンはサッカーボールみたいな形した物質で、抗酸化作用とか抗ウイルス作用とか抗癌作用とか、色んな働きを持っているということで研究がすすめられている代物なんですね。
同素体ってあるじゃないですか。炭素だったらダイアモンドとグラファイトみたいな。フラーレンもその仲間で炭素だけで出来ています。
……本来はフラーレンではなく環境物質の代謝反応の研究をやるはずなのですが、今はお試し期間中なので畑違いかつ、忙しい先輩たちがあまり手を焼かなくて良いことをやってる訳です。
ルーキーズが本格的に研究できるのは病院・薬局実習が終わった後(私の場合秋から)なのだ。
フラーレンは水には溶けにくい、いわゆる有機化合物ですのでこいつの合成にはトルエンや酢酸エチルなどの有機溶剤を大量に使います。最初は臭くてかないませんでしたが最近少し慣れました。
で、実験の進み具合ですが、我がチームは目的物があまりに少ないのでやり直しを2度ほどくらっております。orz
まあ今回はそこそこの量が取れそうだから別に良いけどね……。
因みに私たちがせっせと作っている物は先輩たちが自分の研究の材料として使うようです。
世話焼いてくれてる先輩の助けになるなら良い具合にgive and takeでしょうが、2度もリテイクが重なると溶剤や試薬をただ無駄にしている気がしてちとばかし心が痛みます。(というか実際無駄にしているw)
ところで。
研究室生活が始まってから妙に疲れやすくなりました。
運動不足がたたってるのかと思いきや、何かこの体のだるさは例のカフェイン中毒にかなり近い感じなんだよな~。
でも今お茶やコーヒーは控えているのに、何故。
そんなある日、研究室にあった1冊の本。
タイトルは忘れましたが実験試薬なんかの取扱いガイドです。
やっぱ自分たちが使っている薬品の人体に対する影響とか気になるじゃないですか。アセトンとか手にかかると結構荒れるし、トルエンに至ってはシンナーの主成分じゃない?昔地元でもシンナー吸入した奴がいたのいないのって騒ぎになったことありましたしね。
で。
アセトンと酢酸エチルは思ったほど毒性はないらしい。
が、トルエンの項にこう書いてありました。
「皮膚・粘膜への刺激、頭痛、吐き気、疲労感、精神症状」
疲労感?
え、まさか、研究室始まってからやたら感じるこの疲れって……。
そういえばお休みの日は朝からちょこまか動き回ってても元気なのに、研究室ある日は大して何もしなくても結構疲れたりするけど。
(^▽^)
……そういうことにしておこう。
きっと先輩たちや先生たちはトルエンの曝露に体が慣れただけなんだ。きっとそうだ。
※こういった薬品等の暴露の危険の高いうちのような研究室では院生や教諭に対し特別な定期健診があります。
具体的にはフラーレンという物質に色んな物をくっつけた化合物(誘導体)を作っています。
フラーレンはサッカーボールみたいな形した物質で、抗酸化作用とか抗ウイルス作用とか抗癌作用とか、色んな働きを持っているということで研究がすすめられている代物なんですね。
同素体ってあるじゃないですか。炭素だったらダイアモンドとグラファイトみたいな。フラーレンもその仲間で炭素だけで出来ています。
……本来はフラーレンではなく環境物質の代謝反応の研究をやるはずなのですが、今はお試し期間中なので畑違いかつ、忙しい先輩たちがあまり手を焼かなくて良いことをやってる訳です。
ルーキーズが本格的に研究できるのは病院・薬局実習が終わった後(私の場合秋から)なのだ。
フラーレンは水には溶けにくい、いわゆる有機化合物ですのでこいつの合成にはトルエンや酢酸エチルなどの有機溶剤を大量に使います。最初は臭くてかないませんでしたが最近少し慣れました。
で、実験の進み具合ですが、我がチームは目的物があまりに少ないのでやり直しを2度ほどくらっております。orz
まあ今回はそこそこの量が取れそうだから別に良いけどね……。
因みに私たちがせっせと作っている物は先輩たちが自分の研究の材料として使うようです。
世話焼いてくれてる先輩の助けになるなら良い具合にgive and takeでしょうが、2度もリテイクが重なると溶剤や試薬をただ無駄にしている気がしてちとばかし心が痛みます。(というか実際無駄にしているw)
ところで。
研究室生活が始まってから妙に疲れやすくなりました。
運動不足がたたってるのかと思いきや、何かこの体のだるさは例のカフェイン中毒にかなり近い感じなんだよな~。
でも今お茶やコーヒーは控えているのに、何故。
そんなある日、研究室にあった1冊の本。
タイトルは忘れましたが実験試薬なんかの取扱いガイドです。
やっぱ自分たちが使っている薬品の人体に対する影響とか気になるじゃないですか。アセトンとか手にかかると結構荒れるし、トルエンに至ってはシンナーの主成分じゃない?昔地元でもシンナー吸入した奴がいたのいないのって騒ぎになったことありましたしね。
で。
アセトンと酢酸エチルは思ったほど毒性はないらしい。
が、トルエンの項にこう書いてありました。
「皮膚・粘膜への刺激、頭痛、吐き気、疲労感、精神症状」
疲労感?
え、まさか、研究室始まってからやたら感じるこの疲れって……。
そういえばお休みの日は朝からちょこまか動き回ってても元気なのに、研究室ある日は大して何もしなくても結構疲れたりするけど。
(^▽^)
……そういうことにしておこう。
きっと先輩たちや先生たちはトルエンの曝露に体が慣れただけなんだ。きっとそうだ。
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HN:
鏃
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性別:
女性
誕生日:
1985/08/16
職業:
大学院生
趣味:
絵描き、漫画・ゲーム
自己紹介:
今春から大学院生&ペーパー薬剤師。
水滸伝との出会いの書は陳瞬臣・手塚修監修の漫画『中国の歴史』。初恋の人は林冲ですが何か。
山田章博と田中芳樹とKOKIAが大好きです。
『幻想水滸伝』も大好きだけど水滸ネタが尽きてきたならいい加減名前だけ使うのやめて欲しいぞ。(´・ω・`)
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