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曇った鏡

黒曜苑 更新履歴兼日記
2024
04,25

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2010
04,04
お久しぶりですこんにちは。
嵐斗は今年で5年生になりました。
来月からはいよいよ病院実習が始まるわけですが、取りあえず今は4月。

4月といえば新入生がやってくる!
……という訳で、わが創作部も新歓ポスターを用意することに相成りました。で、毎度の事ですが描き手は私。
テーマは「春」ってことで和洋両方から攻めて見たよ~。

0116c7b5.PNG「春、らんまん」
見ての通り『大神』風。気持ち昭和の香り漂わせてみたつもり。
『大神』といえばやっぱり満開の桜だよね!

ていうかまず「春」といったら『大神』だよね!大神降ろし大好きです。
そういえばDS版の『大神伝』の解禁はまだかいのう。

f251965b.PNG「プリマヴェーラ」
ボッティチェリの「プリマヴェーラ(春)」のパロディです。
といっても三美神only。
しかも女神っていうか花の精霊(左から菫・木蓮・蒲公英)をイメージして描いてたりします。だから服装もバレエの妖精さんの衣装なのね。

そういえば三美神ってどういう存在なのかいまいちよく知らなかったんですが、wikiによると愛・慎み・美の3つの美徳を表しているのだそうです。
前者2つは美徳だろーけど、最後の美ってナニ。というか愛と美の女神ビーナス(アフロディテ)とは別人なんでしょうか。
 
……実は創作部、地味に廃部の危機だったりする。

私たち5年生を除くと2人しかメンバーがいないんだよねコレが。
今年こそは新メンバーを獲得したいぜ!
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2010
02,28
前にも申しましたが、私は現在医薬品化学講座(医薬品の元となり得る物質をつくっては活性を調べる研究室)に配属され現在合成実験の真っ最中です。
具体的にはフラーレンという物質に色んな物をくっつけた化合物(誘導体)を作っています。
フラーレンはサッカーボールみたいな形した物質で、抗酸化作用とか抗ウイルス作用とか抗癌作用とか、色んな働きを持っているということで研究がすすめられている代物なんですね。
同素体ってあるじゃないですか。炭素だったらダイアモンドとグラファイトみたいな。フラーレンもその仲間で炭素だけで出来ています。

……本来はフラーレンではなく環境物質の代謝反応の研究をやるはずなのですが、今はお試し期間中なので畑違いかつ、忙しい先輩たちがあまり手を焼かなくて良いことをやってる訳です。
ルーキーズが本格的に研究できるのは病院・薬局実習が終わった後(私の場合秋から)なのだ。

フラーレンは水には溶けにくい、いわゆる有機化合物ですのでこいつの合成にはトルエンや酢酸エチルなどの有機溶剤を大量に使います。最初は臭くてかないませんでしたが最近少し慣れました。
で、実験の進み具合ですが、我がチームは目的物があまりに少ないのでやり直しを2度ほどくらっております。orz
まあ今回はそこそこの量が取れそうだから別に良いけどね……。

因みに私たちがせっせと作っている物は先輩たちが自分の研究の材料として使うようです。
世話焼いてくれてる先輩の助けになるなら良い具合にgive and takeでしょうが、2度もリテイクが重なると溶剤や試薬をただ無駄にしている気がしてちとばかし心が痛みます。(というか実際無駄にしているw)

ところで。

研究室生活が始まってから妙に疲れやすくなりました。
運動不足がたたってるのかと思いきや、何かこの体のだるさは例のカフェイン中毒にかなり近い感じなんだよな~。
でも今お茶やコーヒーは控えているのに、何故。

そんなある日、研究室にあった1冊の本。
タイトルは忘れましたが実験試薬なんかの取扱いガイドです。
やっぱ自分たちが使っている薬品の人体に対する影響とか気になるじゃないですか。アセトンとか手にかかると結構荒れるし、トルエンに至ってはシンナーの主成分じゃない?昔地元でもシンナー吸入した奴がいたのいないのって騒ぎになったことありましたしね。

で。
アセトンと酢酸エチルは思ったほど毒性はないらしい。
が、トルエンの項にこう書いてありました。

「皮膚・粘膜への刺激、頭痛、吐き気、疲労感、精神症状」

疲労感?

え、まさか、研究室始まってからやたら感じるこの疲れって……。

そういえばお休みの日は朝からちょこまか動き回ってても元気なのに、研究室ある日は大して何もしなくても結構疲れたりするけど。

(^▽^)

……そういうことにしておこう。
きっと先輩たちや先生たちはトルエンの曝露に体が慣れただけなんだ。きっとそうだ。


※こういった薬品等の暴露の危険の高いうちのような研究室では院生や教諭に対し特別な定期健診があります。
2010
02,15

今日は漢方の勉強会に行ってきました。因みに初めてです。
ずっと続いている講義の最終日ということもあり、難しくてよく分からないところも多々あったけど、とっても面白かったです。
実際の症例を見ながらの講義なので具体的な理解ができたんじゃないかなーという感じです。

さて。

今日はジンジャーブレッドマンを作ってみました。
こんなんです。
たまに変った模様の服着てる奴がいるのはご愛敬w

1414166415_135.jpg1414166415_84.jpg
むかーし昔、家にジンジャーブレッドマンの絵本がありまして、どんなものか気になっていたお菓子なんです。
それがアメリカに旅行へ行った時にお店で売ってて、買って食べてみたら生姜が聞いててとっても美味しくて大好きになったお菓子なんです。
でも日本でジンジャーブレッドクッキーなんてあんまり売ってないじゃないですか。
それで思い立って作ってみたというわけ。

65850125.jpg因みに、オーブンから出した直後はこんなでしたw
なwんwだwwwwこwれwwwwwww

うん。
最初はね、自力で人の形を作ってみたんですよ。そんで余りで雪だるまとか形作っていた訳。
何故だか生地がベシャベシャで型が使えなかったので頑張りましたとも。
でもパンっぽい生地だからか、焼いてみたらこんな風に膨らんでて見事に癒着してしまったんですよね。orz
という訳で型抜きは焼き上がった後に使用w
ふっくらした生地だからこそできる荒業だが、我ながら前代未聞じゃないのかそれ。

ともあれ、ジンジャーブレッドマンは結構美味しく出来たと思います。
生姜とシナモンの香りがイイ!(・∀・)
食欲をそそります。ていうか止まらねぇw

因みに利用したレシピはこちら。
【使える生姜!】ジンジャークッキーレシピ作り方特集!
来週あたりオートミールを使ったバージョンも試してみてみようかと思います。

ところで試食された先輩に「何か漢方的な味がする」と言われました。
うん……まあ、ね……。
確かに生姜もシナモン(桂皮)も生薬ですけどね……。

どっちも体を温める生薬なので冷え性の人とかに良いかもです。

2010
02,07
ドラマ版は観たことのないのですが、『仁 -JIN-』。こいつの原作漫画を友人から借りました。
まだ5巻までしか読んでないのですが、面白いですね!
それに「なんちゃって医学検証」やってる身としてはもっと早く読んでおけばよかったなーと思う作品です。

この作品で注目すべきはやはりペニシリンの合成ですね。

あれ、確かに理論的には不可能じゃない方法だと思います。
というのも、いま私がいる医薬品化学講座の研究室でもあれに近いことをやっているんです。
細菌を培養したりとかはしないんですが、生成物を精製・抽出する作業はうちの研究室では当たり前のようにやってることなので、何だか親近感湧きます。

という訳で、『仁』のペニシリン製法(3巻126~128ページ)を今の実験室での工程にあてはめてみます。


①米のとぎ汁と芋の煮汁を混ぜて培地を作る

実際に実験室でよく使われるのはアミノ酸や糖などを加えた寒天培地です。
培養する細菌によって培地の組成は色々です。

②青カビを移植し、1週間ほど培養

培養専用の保温機がありますので、実験室ではそういったところに入れて培養します。
尚、余計な菌が入り込まないようにシャーレの蓋は閉め、テープで密封します。

③培養液を綿をつめた漏斗でろ過し、ろ過した液体の中に菜種油を注ぎ攪拌する

欲しいのは培地ではなく、培地の上の生成物(ペニシリン)なので、要らない培地とカビ菌本体を除去します。
油を入れるのは作中にもあるように脂溶性物質と水溶性物質をわけるためですが、実験室では油の代わりにクロロホルムやトルエンを使います。
なお、攪拌は分液ロートという器具に入れ、これをシャカシャカ振って混和することで成ります。
因みに私はこの作業が大好きです。(笑

④水の部分(清々培養液)だけを取り出し

これも実験室では分液ロートを使って行います。分液ロートの下側にあるコックを操作することで水層だけを取り出すことが可能です。
ペニシリンは水に溶けやすい物質なので水部分を取り出す訳ですが、うちの研究室では目的物質が脂溶性なので水層は捨て、油層を取り出します。

⑤活性炭にペニシリンを吸着させ、カラムに詰めまず水で洗浄、次に酸性水(酢)を通し、最後にアルカリ水(海草の煮出し液)を通す

すいません。バッチ法は専門じゃないのでよく解りません。orz
が、カラムは実験室で使います。多くはガラス製のオープンカラムクロマト管で、うちの研究室では活性炭ではなくシリカゲルをつめたものを使います。
ペニシリンは基本無色なので分かりにくいですが、色のついた物質だと極性によって成分ごとに帯状に分かれているのが見ることができます。(バンド)
バンドについては作中でろ紙クロマトグラフィーの描写があるのでそちらを見てもらった方が分かりやすいかと思います。
尚、酸性水・アルカリ水を入れる理由は作中の通り。

⑥分画

この工程は研究室と同じです。
少量ずつ取って、一番目的物質が沢山含まれているものを使います。
目的物質の含まれている量はわざわざ培地に乗せなくとも分析機器を使えばごく少量のサンプルを使って知ることができます。この辺は文明の利器万歳ですね。
多くは研究室では分析機器としてNMR(核磁気共鳴)、GC-MS(ガククロマトグラフィー/質量分析)、IR(赤外線分光法)などを使うと思います。勿論うちの研究室もそう。
因みにNMRは強力な磁石を使うのでNMR室に入る時は携帯電話や磁気カード類は一切持ち込めません。壊れてしまいますから。(笑


……とまあ、こんな感じ。
ついでに言うと作中では後に高濃度のペニシリンを精製するのにペーパークロマトグラフィーを使っています。
うちの研究室で作ってる者は脂溶性のものが多いので、吸水性の高い無水硫酸マグネシウムなどを入れて水分を飛ばした後エバポレーターという減圧蒸留器で溶媒を飛ばし、そのあとでカラムに通すというようなことをやっています。

『仁』を読んでいると、自分でもこういう原始的な方法でペニシリン作ってみたいな~とか思っちゃいますね。
卵とはいえ化学者の性でしょうか。(笑

ところで、「なんちゃって」では北宋末期の科学技術的に不可能ということで抗生物質の使用は考えないことにしていますが、『仁』のやり方なら作ることは(理論的には)可能です。
ただ、この方法は病気が微生物によるものだという考え方が存在することが前提。
北宋末期にそういった考え方は存在しないと思われるので、残念ながらあの方法を「なんちゃって」及び『星降る』に導入することは出来ないでしょう。

凄ーく、残念ですけど。



微妙に私信。
弟のタオルの趣味に関する後日談。

本日弟の受験に付き添った母が東京に出てきたので弟が気に入った例のピンクタオルを持って来てくれました。
これでしたw
うーん。写真で見るよりは落ち着いた色合いだったけど、やっぱり大学生になろうという男の子が持つには……。(笑

という訳で、このタオルは私が責任もって没収しましたw

めでたし、めでたし。
2010
01,30

『星降る』を書き進めるつもりが何故か『なんちゃって医学検証』に手を出している嵐斗です。

えー、本日の話題は弟です。
先日母からの電話で奴の趣味が可愛すぎる事が判明しました。


我が弟は今年受験生。上手い事運が味方してくれれば4月から大学生となる訳である。
大学生ともなると一人暮らしが始まる訳で、そうすると色々と物が必要になる。
そこで母は普段から鍋やら食器やら折を見て買い物をしている訳だが――。

今回問題になったのはタオルである。

弟も私もジブリファンである。よって彼が欲しがるのもジブリショップで売ってるあのファンシーなタオル。例えばこんなの
ジブリな時点で十分ファンシーなのだが、それでも男の子なので当然母はあんまりファンシーすぎないものを選んだ訳だ。
実物は見てないのでどんなのか分からないが、多分トトロ。基本色が緑だからね。
ついでに私の分も買ってくれたらしい。『魔女の宅急便』のピンクのタオルだそうな。
因みに『魔女の宅急便』のタオルは一部水色があるけど基本色はピンク。私が持つのが気恥ずかしいくらいには少女趣味。

で。

弟は私様に購入したピンクのタオルを気に入り、自分のものにしてしまったらしい。

……大学生になろうという男の子がピンクのタオルって……。

言っておくが、弟は少なくとも可愛い系ではない。以前アップしたこともあるこちらの似顔絵でも見ていただければお分かりかと思うが。
84d5dfa4.JPG3c6e3a6b.JPGどっちかというと男前寄りなんだよな。
因みに趣味は居合とチェロ。五嶋龍とHEVIAのファン。
我が弟ながら、渋い。

一方で『fate.』のセイバー・リリィのフィギュアを持ってる程度にはオタクw

そんな奴。

そんな奴がピンクのタオル。(´ー`)
姉としてもちょっとどうなのと思わざるを得ないw

それでもジブリグッズだけだったら「しょうがない奴め」で済んだかもしれないんだけどね。
奴はやはり私用に購入したらしいムーミングッズも欲しがっているそうです……。
女の子のキャラクターと母が言っているからミーだよね。もしかしなくてもピンクですよね。

別にムーミンにそこまでこだわりないから取られても構わやしないけどさ。構わないんだけどさ。
ピンクはどうなのピンクは。

別に特別ピンク好きではなかった気がするんだけどな、あの子……。(´・ω・`)
確かに昔から可愛い物好きでトトロやオリゼーのぬいぐるみ大事にしてるのは知ってるけどさー。

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1985/08/16
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大学院生
趣味:
絵描き、漫画・ゲーム
自己紹介:
今春から大学院生&ペーパー薬剤師。
水滸伝との出会いの書は陳瞬臣・手塚修監修の漫画『中国の歴史』。初恋の人は林冲ですが何か。
山田章博と田中芳樹とKOKIAが大好きです。
『幻想水滸伝』も大好きだけど水滸ネタが尽きてきたならいい加減名前だけ使うのやめて欲しいぞ。(´・ω・`)
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